開発部で1年間働いてみて学んだこと 〜想像よりも幅広かったエンジニアの仕事〜
毎年恒例オールアバウトグループの新卒1年目エンジニアが投稿する企画「テックブログ新卒週間2022」を開催します。
今回は、オールアバウト開発部の@barmがお送りします。
1. はじめに
今年の4月でオールアバウトに入社してから1年が経ちます。 研修を終えた後、All Aboutの会員基盤であるAll About IDの構築に参加し、会員専用ページにデザインを適用したり、既存のサービスから会員専用ページへの導線を追加する実装を主に担当していました。 現在は構築した会員基盤をもとにしたサービスの開発を進めています。
今回の記事では、これらの業務をやってきた中で学んだことを、入社直後に思っていたことと比較して紹介していきたいと思います。
2. 学んだこと
コードを書くことだけが開発じゃない
入社した当初、指示通りのものを作ることがエンジニアの仕事だと想像していました。 実際にそういうこともありましたが、エンジニア側でもどういうものを作ればいいのか、ユーザーが使ったときにどう思うのかを考えながら開発を進めていくことが多かったです。 例えば以下のようなことは話し合われていました。
- アンケートの入力フォームの送信・修正ボタンの配置はどうあるべきか
- アンケートに回答し終わったらユーザーはどの画面に戻りたいか
- マイページなのか、All Aboutのトップページなのか
- エラーが起きたとき、ユーザーにどう動いて欲しいのか
- 例えば、同じウェビナーに2回申し込みをされたときに「申し込み済みです」と画面に出すか、エラーページに遷移させるか
ただ指示されたものをコードに書き起こすだけでなくて、どう出来上がると嬉しいかを考えることも開発の一部ということを学びました。
レビューをもらうことの重要さ
自分が書いたコードをチームのメンバーにレビューしてもらうことにはメリットが多いです。 最初は、コードをレビューすることの主な目的はミスがないかのチェックだと思っていました。 ですが、実際にはやりたいことをより効率よく実現できる方法をレビュアーを含めて考え直す機会としてレビューを使用することも多かったです。
実際にあったのは、ほとんど同じ処理を行っている2つのクラスがあって、それを共通化して1つのクラスにするべきか、しないべきかをメンバーで話し合いました。 その時は、同じ処理をしていてもそれぞれのクラスで役割が違うこと、後から読み返した時の理解のしやすさを考慮して共通化しないと決めました。 どうするべきかなかなか決めきれず時間もかかりましたが、最終的に理由をつけた上で方針を決定することができました。
やったことに対して指摘が入ることに抵抗を感じることもありますが、メンバーと話しながらより良いコードにしていく活動は開発する力を高めていく上で重要だと思います。
話し合いながらコードを書いていくことのメリット
オールアバウトでの開発は基本的にはペアプロで行われます。 チームのメンバーとペアを組んで1つのプログラムを書いていきます。 入社するまで、ペアプロをしたことがなかったので、思った以上にペアとずっと話しながら作業しているなと、メンバーのペアプロを見た時に思いました。
はじめてペアプロをした時は、使用している言語や設計に関して持っている知識と、コードを書いていくスピードの違いにメンバーとの大きな差を感じました。
知識に差があるのはどうしようもないので、自分でコードを書く際は具体的なコードの書き方を教えてもらったり、書いたコードに対してアドバイスをもらいながら実装を進めていました。 設計については、どんな設計でアプリを作っていけばいいのかなどを一緒に考えたりすることで、 開発に必要な技術的な知識と後々困らないような設計を考えることの重要さを学びました。
工夫したところとしては、スピードについていけていない、ペアの書いているコードが理解できない時はペアを組んでいる相手にそのことを伝えて、 分からないところや何を考えてコードを書き進めているのかを教えてもらうようにしていました。 こうすることで自分に理解のスピードを合わせてもらえてかつ、学習にもつながりました。
継続してインプットすることの大切さ
日常的にコードを書いたり、アプリを作ったりしていない状態で入社をしたので、勉強するべきことは非常に多かったです。 最初は使用している言語についての知識さえあればいいと考えていましたが、作ったものをサービスとして出していく上でそれ以外の技術も学ぶ必要がありました。 学んだことを列挙すると以下のとおりです。
- PHP
- MySQL
- Webで使用されている技術(HTTP)など
- docker
- kubernetes
- git
- テスト駆動開発
この中でも特に、Webアプリケーションを作る上で重要な、Webに関わる基本的な技術や、主に使用している言語であるPHPの基本的な書き方は入社する前から触れておいた方がよかったと感じています。
インプットの仕方は、業務中では新しく学んだことをメモして業務終了後に見直していました。 業務外では主に書籍を使って学習を進めていました。 勉強してたことをいくつか挙げておきます。
まだまだ学ぶべきことは多いのですが、教えてもらうことを理解しやすくなったり、自分でわからないことを調べるときの足がかりになったり、業務を進める上で役に立っていると思います。
3. 終わりに
今年どうだったか
1年目からAll Aboutの新規機能の開発に関わり、自分が何もできない状態であったことを知りました。 開発進める力を自分とメンバーで比較したときに、足元にも及ばないなと感じています。 ですが、業務の中で知識をつけたりメンバーに色々教えてもらう中で学べたことも多かったです。
来年度に向けて
1年ですごく開発ができるようになったわけでもないので、できることを増やせるような活動はしていきたいです。 すぐにできることは本や記事を読んでインプットすることですが、アウトプットする活動も意識してやっていきたいです。 現段階で構想はないのですが、何かアプリを作れるのが一番いいと思っています。 できることを増やして、楽しくサービスの開発することにつながればいいなと思います。